今回は、バンド【Zeno】のアルバム『Listen To The Light』より、曲「Eden On Fire」をご紹介させて頂きます。
今回、ご紹介のバンド【Zeno】は、Zeno Roth(ジーノ・ロート)のバンドです。ご存知の方も多いと思いますが、彼はスカイギターで有名な、Uli Jon Roth(ウリ・ジョン・ロート)の実弟です。また、バンド【FAIR WARNING】(フェア・ウォーニング)のベース:Ule Ritgen(ウレ・リトゲン)は、バンド【Zeno】結成メンバー、ヴォーカル:トミー・ハートは、バンド【Zeno】在籍メンバーであり、【Zeno】から派生したバンドとも言われています。
名前のZenoの由来は、「自然に従って生きよ」という自然論を主張したギリシャの哲学者ゼノンなのだそうです。
彼は、2018年に61歳の若さで亡くなっており、もう彼の新しい作品に出会えないと思うと、非常に残念です。兄と同じように、哲学や詩にも熱心で、非凡な才能の芸術家でした。Naoko Roth(ロート直子)と日本人を妻に持っていました。彼は東洋的な思想にも興味を持っていた様です。
Zenoの写真です。帽子とストラトがトレードマークです。
ご紹介の曲「Eden On Fire」の原曲です。
ZENO – Eden On Fire
SEサウンドから、オーケストラの様なサウンド、至高のメロディーをギターが奏で曲が始まります。鳥肌の立つドラマチックな展開で、曲構成が美しいです。純粋なサウンドで芸術的な作品です。
メロ・コアバンド【FAIR WARNING】のサウンドにも類似しており、音楽の方向性には通じるものがあります。
ジーノのギターは、兄のウリより繊細な音にも聴こえます。
2:51~3:38のギター・ソロでは、非常にクラシカルであり、エモーショナルかつ音楽的な知識の豊かさを感じる芸術的な旋律です。アームを使っての感性を刺激する繊細なヴィブラートは、兄のウリ以上では無いかと思います。
今回の「心の琴線に触れる音」は、0:43~0:59、1:54~2:02の至高のリード・ギターと、3:24~3:38のギター・ソロの締め部です。ジーノのギター演奏は、高音になる程に冴えを見せ音が伸び、純粋な心を音にした様な神々しい音です。
もちろん、他のシーンのギターにも、随所に素晴らしい音が見つけられます。曲についても非常に丁寧に構成されており、ジーノ入魂の芸術作品です。
ジーノを感じて頂けると嬉しいです。
このアルバムは、素晴らしい曲で溢れています。
ご紹介のアルバム『Listen To The Light』です。
Listen to the Light by ZENO (2000-05-02)
- アーティスト: ZENO
- 出版社/メーカー: Import [Generic]
- メディア: CD
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今は亡き芸術家の残した、完成度が高く、心洗われる名盤アルバムです。Zeno Rothが奏でる神々しいギタープレイを、少しでも多くの方に聴いて頂けると嬉しいです。
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