今回は、バンド【筋肉少女帯】のアルバム『キラキラと輝くもの』より、曲「機械」をご紹介させて頂きます。
アルバム紹介『キラキラと輝くもの』
このアルバム『キラキラと輝くもの』は、バンド【筋肉少女帯】が1996年に発表した11枚目の名盤アルバムです。大槻ケンヂ率いる異色の熱い想いが、最高のバランスで作り上げた、極めて心に響くアルバムです。その音楽性には、メンバーの実力・相性のバランスも高次元で存在しました。そんな最高のバランスの時代のアルバムから、バンド屈指の名曲をご紹介させて頂きます。ジャケットアートは、江戸川乱歩『パノラマ島奇談』の角川文庫版表紙絵と高橋葉介が描いたイラストです。強い力を感じます。
バンドメンバーは、ヴォーカル:大槻ケンヂ、ベース:内田雄一郎、ギター:本城聡章、ギター:橘高文彦 で、この頃は固定メンバー化していました。しかし後にバンドは解散。その後、嬉しい事に再結成し、今では、この当時のメンバーで復活し今も活躍しています。ギターの方に注目すると、フライングVを弾く橘高文彦の演奏には強い個性を感じ、マイケル・シェンカーの影響も感じますが、独特のトーンと強烈なビブラートが特徴です。
曲紹介「機械」
筋肉少女帯 - 機械
イントロは、リード・ギター:橘高文彦の強烈なヴィブラートのギターが心を熱くします。大槻ケンヂのボーカルが始まると、マッド・サイエンティストの儚く切ない物語を描いた非常に心に沁みて泣ける歌詞です。「ほらごらん、天使、呼ぶための機械さ、これで消せる人の過悲しみを~ 空へ」、この歌詞には純粋な想いを感じて泣けます。さらに、1:04~1:30のサビでは、儚すぎる物語に涙無しでは聴けません、最高に泣けます。
1:30からの静かなシーンでは、ナイロン弦のギター音と共に、マッド・サイエンティスト達の名前が読み上げられ、胸が切なくなります。
1:51~2:10のギター・ソロでは、橘高文彦らしく、強いアタックと強烈なヴィブラートで、届かない想いの高ぶりを、直接的な音で表現します。
今回の「心の琴線に触れる音」は、サビ部です。悲しいく儚い物語の真実が、言葉を音楽で表現されています。何だか悲し過ぎます。歪(いびつ)で純粋な想い。非常に美しく感じます。この曲を聴くと、悲しく切なくなりますが、明日への希望・力が湧いてきます。何度聴いても、美しい心を感じる名曲です。
作曲は本城聡章です。橘高文彦と違う音楽性であることで、非常に良い相乗効果が出ています。
妖精帝國による曲「機械」のカバー
機械 – 妖精帝國
原作に忠実なのが交換が持てます。ボーカルが違うと印象も変わります。
MP3ダウンロード:アルバム『キラキラと輝くもの』と曲「機械」
ご紹介のアルバム『キラキラと輝くもの』
このアルバムは、名盤です。曲のバリエーションが豊かで、全曲が素晴らしいです。
この曲「機械」は、バンド【筋肉少女帯】の中で、最高傑作だと思います。涙無しには聴けません。美しい心を感じる名曲を、多くの人に聴いて頂ければと思います。
コメント
最近筋肉少女帯を聴き始めました。
機械を聞いて思った事がこちらのレビューに全て書いてあり、嬉しくなってコメントさせていただきました。
本当にその通り、本当に名曲ですよね!
ここまで情景が鮮明に目に浮かぶ音楽は滅多に無いんじゃないでしょうか。
素晴らしいレビューをありがとうございました。
書き込みありがとうございます。
共感して頂き、とても嬉しいです!
また、遊びに来てください!